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しかも質が悪い事に当の本人であるサザは、自分の容姿が群を抜いて良い事が解っていた。
昔からその事で命の危険に晒されたのは一度や二度所の話では無い。 アルは頭を抱えたまま二人に問い掛ける。 「どこの水場に行った?」 二人は声を揃えて言い放つ。 「南斗(なんと)の水場 !」 よりによって一番柄の悪い所か、とアルは舌打ちした。 それを見て二人は懇願した。 「アルーぅ。お願いだよー。サザ止められるのアルだけなんだよー」 「あんな近場なのに出て行って三十分経つのに帰る気配が無いんだよー」 半泣きの少年二人の頭をそれぞれに撫でてからアルは頭を上げた。 「確かに時間がかかりすぎだな」 二人を安心させるように笑い、ゆっくりと建物から出る。 腰に挿している剣に一度触れて存在を確かめる。 これを使わなければ良いが、と呟き扉を慎重に閉める。 次いで直ぐさま走り始めた。 真っ直ぐに南斗の水場を目指して。 次へ PR |
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