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走れば走る程足は速まった。
風の神子(みこ)が戯れながら足に纏わり付いているのが見えた。 ふ、と口が緩む。 神子にしてみれば遊んでいるにすぎないのだが、こちらとしては助かる。 景色があっという間に変わり、水場が見えた。 見えた途端、軽く跳んだ。 「ぐぎゃっ!」 たし、と軽やかに降り立ったその隣には地面にめり込んだ男。 下を見遣り、冷めた声で言った。 「久しぶりだな。下っ端」 「誰が下っ端だ!!」 がばり、と勢い良く顔を上げて怒鳴る。 すかさずアルは自分の足を下っ端と呼んだ男の頭上に乗せる。 がつん、と容赦無い力でもう一度顔面と地面に仲良くしていただいた。 踏み付け、捩込む事も忘れない。 「アルヴィ!」 ぱっと花開く様な笑顔をアルに向けた美少女にアルは苦い顔をした。 「……サザ」 げんなり、と顔に書きながら、美少女に声をかける。 その手にあった水袋もしっかりと奪って。 「サザ、その面倒を呼び込む性格直そうよ…」 次へ PR |
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